特別なことへの期待、物事の諦めきれなさ、そしてあたしの幸福

三月二九日、ひとりで誕生日を過ごす寂しさに耐えかね、「なんの気遣いもいらないから、ただ一緒にすごして!」といって、午後の数時間を友人とすごしました。 カップルとか複数人で集まるならいいけど、そうでもないと逆に声をかけづらくないですか。誕生日一緒に、って。自意識過剰かもしれない、結 […]

自分を丸投げにすること〜吉増剛造さんによる現代詩シンポジウム/立命館大学〜

京都に来ている。今日は立命館大学に行った。 白詰草の花が一面に咲き誇る美しい庭をもつキャンパスだった。 現代詩を代表する詩人吉増剛造さんの選集が今度英訳の上で新しく出版される、その選集の訳者たちと吉増さんご本人が集い、シンポジウムと朗読が行われるということで、その場に赴いたのだっ […]

詩:「声の惑星」

静まりかえった平原で 響かせる声は四方にひろがり 波紋となって空気をふるわす (音はさながら波に似て) ふるえた空気は惑星(ほし)を象り ゆっくり自転しはじめる そして、太陽の光を反射して 煌々とかがやき放つのだ (内なる光も熱を帯びて) 引力のはたらきは声を集約し 言葉にならな […]

詩:「身体さえなければ明日」

1. 身体さえなければ、明日 はたらく必要もなく 病の恐れもなく ついには死に至ることもない 身体さえなければ、明日 亡くした友にふたたび出会え 焦がれる人を目に見とめ あらゆる魂と一体になるだろう われわれを縛りつける身体は われわれを孤絶にする一因である わたしはこの身体をに […]

演じないほど、思いは伝わる − ワークショッププレゼン

3月26日(日)慶應義塾大学福澤諭吉記念文明塾会の活動報告の場にて、 支援金を活用して行ってきた演劇ワークショップのライトニングプレゼンをいたしました。 当日の発表原稿を公開します。 次回開催は、4月23日(土)18-22時です。詳細は下部をご覧ください。 ——————————— […]

自分を殺さないために〜高石宏輔さんのワークショップに参加する

『あなたは、なぜ、つながれないのか:ラポールと身体知』の著者、 高石宏輔さんのワークショップに参加してきました。 日常、私たちは自分を殺して生きています。 感覚を鈍化させ、本来感じるべき「心」に蓋をしています。 そうしないと、この現代社会では生きていけないからです。 やるべきこと […]

「詩人というのは……」

K.K.は言った。 「詩人というのは、意識的に自分を憂鬱なところにおいて、苦しみを感じているのかもしれないよ。幸福のなかにいると、本当の闇や光から遠ざかってしまうから。」 基本落ち込みがちで、人生低テンションに過ごしてきた僕は、明るく生きていける人たちを羨ましく思ってきました。母 […]

「真の自分」に出会うために − ワークショップ第2回レポート

「真の自分」がいると考えたことはありますか。 そして、その自分に出会えたことはありますか。 人間は無意識に司られて生きています。足を動かして歩いていること、呼吸をしていること、心臓が鼓動していること……そのどれも普段はほとんど意識していません。身体が、生きるために勝手に動いてくれ […]

自分を見つめるための時間 − ワークショップ第1回レポート

「いきづまっているなら、いいところがあるよ」 「演じない」ための演劇ワークショップというものを企画して、昨日その第一回を開催しました。集まった十四人の参加者はみな初対面。法学部の学生、心理を勉強している学生、営業職につく社会人、学校の先生…… 最初は当然、探り探りなところもあっ […]

『東の地で』の欠片

「言葉のひとつひとつが、短いけれど、心にひびきました。心の動きを、丁寧な言葉で、そして演技で伝えて下さり、心にしみ入るものがありました。  相手を変えることはできない。でも自分と向きあうこと、相手と向きあうことはできるのではないかと、勇気をもらいました」(53歳女性) 昨年二月、 […]

無意識に演じるのを、やめる。

「『コトバ』一つ、『しぐさ』一つで、人の心も変えられると思った。」 昨年11月14日、都内の某私立中学高等学校で演劇のワークショップを行ったときの声である。中学二年生から高校二年生まで16人ほど集まり、2時間超のプログラムに参加してくれた。多くの生徒が、普段は演劇とは縁遠い。 プ […]

「私」は主体ではない〜文学の学校受講録

「自分が『開いた』ら、大きな他者が自分の中に入ってくる」 どういうことだろうか? ものを作る上でも、誰かとコミュニケーションをとる上でも共通する、とても大切なエッセンスがじつはこの言葉には秘められている。この言葉の意味を理解し、その通りにすれば、自然と物事がうまくいくようになる。 […]

生活は詩に優先する〜谷川俊太郎さんのインタビューを聴く

「詩よりも生活が大事だったんですよね、一貫して」 意外に思うだろうか。谷川さんがこう言っていることに。 「どうやって食っていくかが最大のテーマで、いい詩を書くことよりもどうやって金を稼ぐかということが、十八歳から二十歳くらいにかけての、自分の最大の課題だったわけ。  だから生活が […]